インド入国時にアライバルビザを取るつもりが、危うく搭乗拒否

【2025年1月時点の状況】

バンコク経由でインドに行った(2025年1月の旅行記録)。

インドビザの料金は、5年有効のeビザがUS$25(¥3,900)、アライバルビザが2,000インドルピー(¥3,700)。
どうせなら前者が欲しいところだが、確実に取るには書類をきっちり準備し、万全の態勢で臨む必要があるよう。面倒だし、時間もないので、後者を選んだ。

経由地のバンコクで1泊した翌日、エアアジアのバンコク発チェンナイ行きのチェックインをする。カウンターには並ばずに、自動チェックイン機で済ます。
タイを出国し、いよいよ搭乗。普通は係員のパスポートチェック後、そのまま飛行機に乗り込むが、このタイミングで「インドのビザはあるか?」と訊かれる。
「アライバルビザを取る」と答えるも、列を外れてちょっと待てとのこと。うしろのインド人たちが次々と機内へ消え、他の乗客が全員いなくなってから、やっと係員と向き合う。

焦りつつ、アライバルビザに関するインド政府の公式サイトを見せたが、彼女は「ドキュメントを見せろ」と冷たく言い放つ。ドキュメントというのは、どうもeビザ申請後に返送されるものを指すよう。待つ間、それらしき書面をインド人以外の客がスマホの画面で見せているのを何度か目にしていた。「いや、eビザじゃなくて、アライバルビザなんだ」と繰り返すと、やっとどこかに電話をし始める。

このようなチェックは本来、チェックインカウンターで先にすべきで、ゲートまで持ち越すと時間切れになりやすい。自動チェックイン機で、要確認の客をカウンターへ誘導してくれていればと恨めしく思う。そういえば、コロナ禍の後半にエアアジアの日本人客がワクチンパスポートの不備で、ゲートに置いていかれたという話もあった。

そろそろゲートが閉まる頃で、もう無理かなと半ば観念。
誤解が解ければ、明日の同じ便に振り替えてくれるだろうと、何とか平静を保つ。先方に非があるのだから、今夜の宿代は払って欲しいな…などとぼんやり考えていた。

すると、電話を終えた係員が「復路のチケットとインドのホテルのバウチャーを見せろ」と言う。宿の予約は必ずしもなくてよいはずだが、最後の2泊は予約していたおかげで提示できた。すぐに走れと急かされ、慌ただしく出発。

反省すべき点は、自動チェックイン機を使ったこと。
アライバルビザの対象が、限られた国の人だけというのもあり、航空会社の職員の多くが、このビザの存在を知らないようだ。なので、日本人が少なそうな便に乗るときは、あらかじめ有人のカウンターでチェックインし、そこで今回私が経験したやり取りをし、できれば搭乗券に申し送りの一筆をもらっておきたい(航空会社によっては「DOCS-OK」などと印字)。


対照的にインドの係官は友好的で親切。
手続きは、まずこちらが申請書に手書きで必要事項を記入し、それを係員が端末に打ち込むという順で進んだ。宿については、どこか1箇所の住所と電話番号を答えられればよく、特に書類の提示は求められず。
料金の支払いの際、どのカードが使えるか尋ねたら、「すべてだ」と自信満々の答えが返ってきたので、JCBを出したらダメだった(マスターで無事決済、現金も可)のと、レシートの紙がなくて15分ほど待たされたことを除けば、スムーズに終わる。入国は深夜0時過ぎで、それから朝5時近くまで地下鉄が動き始めるのを待つ。

ちなみに、チェンナイ空港では、建物を1度出ると、後戻り不可。
エアコンの効きすぎで寒い内部には留まらず、しばらく外のベンチで仮眠するも、蚊に襲われ、空港を背に右に進んだフードコートに避難。空港正面のショッピングモールにもフードコートがあるが、こちらは深夜だと閉館。

また、この空港のATMはたまに紙幣が切れていると聞いていたが、特に使用中止の貼り紙は見かけなかった。私は念のため、市内に着くまでの当座の費用分だけ、タイの空港の両替商で準備(203バーツ→500インドルピー)した。

 
FoodCourt
FoodCourt
フードコート(24h営業)
12°58'50.2"N 80°9'46.5"E
AerohubEast
ショッピングモール(深夜は閉館)
12°58'55"N 80°9'55"E